【モチーフ】スワスティカ(卐):古くから伝わる幸運のモチーフ
スワスティカ(卐)(Swastika)— 古くから伝わる幸運のモチーフ
スワスティカ(卐)(Swastika)は、世界各地で「幸運」や「繁栄」を象徴するモチーフ として古代から使われてきました。
ナバホ族をはじめとするネイティブアメリカンの文化にも深く根付いており、特にラグやバスケットの模様、ジュエリーのデザインとして重要なシンボル でした。
しかし、ナチスが同様のモチーフを用いたことから第二次大戦後、20世紀の歴史的背景によって誤解を受け、一時は使用が控えられていました。近年、ナバホ族を中心に「本来の意味を取り戻そう」という動きが高まり、再びアートやジュエリーに取り入れられるようになっています。

🔹 スワスティカの起源と意味
スワスティカは、古代から世界中で見られるシンボル であり、その起源は非常に古いものです。
✔ 「スワスティカ」の語源はサンスクリット語の「svastika(幸福・幸運・吉兆)」
✔ 考古学では「太陽」を模したデザインとも考えられている
✔ インド、中国、日本、ヨーロッパ、ネイティブアメリカンなど、さまざまな文化で使用されてきた
特にナバホ族では、スワスティカは 「善・生命力・調和」 を意味し、「4つのL(Love, Life, Luck, Light)」を表している とも言われています。
また、スワスティカは「四方(東西南北)・四季(春夏秋冬)・四大元素(地水火風)」 を象徴するものとして、ネイティブアメリカンの哲学にも深く根付いていました。
🔹 ネイティブアメリカンとスワスティカ
スワスティカのデザインは、特に ナバホ族やホピ族、アパッチ族 などの部族で伝統的なラグ、バスケット、陶器、ジュエリーのモチーフ として使用されてきました。
1. ナバホ族のスワスティカ
ナバホ族の伝統的なラグやバスケットには、スワスティカの模様が織り込まれており、「幸運」や「宇宙の調和」を意味していました。
また、ナバホのジュエリーでも フレッド・ハーヴィー時代(19世紀後半~20世紀初頭) には、スワスティカを刻印したシルバーワークが非常に人気がありました。
2. ホピ族のスワスティカ
ホピ族では、スワスティカは「太陽の力」 を象徴するとされ、オーバーレイ技法を使ったジュエリー にも取り入れられていました。
また、ペトログリフ(岩絵)や陶器にもスワスティカの模様が見られます。
3. 他の部族のスワスティカ
✔ ズニ族 — インレイジュエリーにスワスティカのパターンを組み込むことがあった
✔ アパッチ族 — 戦士のお守りとしてスワスティカのモチーフを身につけることがあった
✔ プエブロ族 — 壁画や陶器の装飾としてスワスティカを使用
🔹 20世紀の歴史的背景とスワスティカの衰退
スワスティカは本来「幸運」や「繁栄」の象徴でしたが、20世紀の歴史的な出来事によって誤解されるようになりました。
✔ ナチス・ドイツがスワスティカを紋章として使用(逆向きのハーケンクロイツ)
✔ 第二次世界大戦後、欧米ではスワスティカが「忌避すべきシンボル」とされる
✔ ナバホ族のジュエリーやラグからスワスティカのデザインが姿を消す
特にアメリカでは、ナチスのシンボルと混同されることを恐れ、多くのネイティブアメリカンのアーティストがスワスティカの使用を避けるようになりました。
🔹 現代におけるスワスティカの復活
近年、ネイティブアメリカンの間で 「スワスティカの本来の意味を取り戻そう」 という動きが広まっています。
✔ ナバホ族の一部のアーティストが再びスワスティカのジュエリーを制作
✔ 歴史的なデザインの復活を目指し、博物館やコレクターの間でスワスティカモチーフが再評価される
✔ 「スワスティカ=ナチスのシンボル」という誤解を解くための教育活動が行われる
現在では、特にヴィンテージ・インディアンジュエリーのコレクターの間で、スワスティカのデザインが高く評価されるようになっています。
🔹 スワスティカを身につける意味
スワスティカのモチーフをジュエリーやアートで取り入れることには、以下のような意味があります。
🌟 幸運と繁栄 — 人生に良い運気をもたらす
🌞 太陽の力とエネルギー — 生命力と希望を象徴
🔄 調和とバランス — 世界の4つの方向・四季・四元素を表す
🛡 守護とお守り — ネガティブなエネルギーから持ち主を守る
ナバホ族やホピ族にとって、スワスティカは「ポジティブな力を持つ神聖なモチーフ」であり、歴史的な誤解から解放され、本来の意味で受け継がれていくことが重要 です。
🔹 まとめ
✔ スワスティカは「幸運・繁栄・調和」を象徴する古代のモチーフ
✔ ネイティブアメリカンの伝統的なラグ・バスケット・ジュエリーにも使用されていた
✔ 20世紀の歴史的背景により誤解され、一時使用が控えられていた
✔ 近年、ナバホ族やホピ族のアーティストが「本来の意味を取り戻す」動きを進めている
✔ ヴィンテージジュエリーとしての価値も高く、再評価されている
本来のスワスティカの意味を理解し、正しく受け継いでいくことが、ネイティブアメリカンの文化の継承につながるのです。







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